庄島義博
BODY PREPARATION開発者
庄島しょうじま 義博よしひろ

五感を使った、身体調整メソッド、『BODY PREPARATION(ボディプリパレーション)』を開発・提唱し、アスリートのパフォーマンスアップ、不調のある方々を改善へと導く。

著名な歌手やトップアスリートからの信頼も厚く、サポートした人数は3万人を超える。

同メソッドは小学校、高等学校でカリキュラム化され、青少年の心身教育にも力を注ぐ。全国各地で後進育成のためのスクールや講演会を開催。海外からの指導要請も多い。

また、「人生を健康で豊かにするための選択肢を増やす」をモットーに、健康関連商品開発・監修やテレビショッピング出演等、多彩な活動を行う。

PROFILE

  • BODY PREPARATION開発者
  • 体の声の翻訳家
  • コンディショニングトレーナー
  • 柔道整復師

野球をやっている兄弟とのセッション

あるお母さんが、小学校2年生と6年生の兄弟を連れて、私のセッションへ来てくださいました。お子さんは2人とも野球をやっています。私は体のケアと2人それぞれに合わせたトレーニングを伝えました。お母さんにもケアの方法をお話ししました。

セッション後の驚きの発見

それから数回、セッションを行った日のこと。
「家で、セルフケアとかやってる?」子どもたちにたずねると、「やってます」という答えが返ってきました。私は「わからないことはママに聞いてね」とお願いしました。すると、2年生の弟くんが「あのね、ママが最近優しいんだよ」とニコニコして教えてくれました。6年生のお兄ちゃんも「うん、優しくなったよね」と少し恥ずかしそうに教えてくれました。

お母さんの感謝の言葉

セッション後、お迎えにいらしたお母さんに、子どもたちの声を伝えました。お母さんはちょっと驚いた表情で、「そうなんですか」と言いました。そして涙を浮かべて、こう続けてくれたのです。その一部をご紹介します。

― 実は私、先生に教えてもらったことを、子どもたちと一緒にやったり、やってあげたりしているんです。私にもできることがあった。ただ、それが嬉しくて。
今まではこの動画や、野球のチームの監督に言われたトレーニングやストレッチを、とにかくやらせていたんです。子どもたちの調子が悪かったり、「ここが痛い」などと言われても「とにかくやりなさい」って頭ごなしにやらせていたんです。「ちゃんとやらないから痛いんだし、調子も悪くなるんじゃないの?」
そんなふうに子どもたちのせいにもしていました。もちろん、本人のためを思ってのつもりです。

ある日ちょっと時間ができたので、庄島さんに教えてもらったことを家でもやってみたんです。それは、教わった時に「私にもできることがある」と実感していたから。また、子どもたちとも一緒に取り組んでみました。すると、私の肩がツラかったり、体がずっと重かったりしていたのが楽になって、前より全然イライラしなくなったんです。正直、かなり驚きました。でも、この子たちがそんなふうに感じてくれていたなんて、まったく知りませんでした。今日、庄島先生に教えてもらって、本当によかったです。

嬉しかった出来事

これが、最近嬉しかった出来事のひとつ。このように、私のところには「大切な誰かをサポートしたい人」が多く訪ねてきてくれます。「頑張ることに疲れた人」も珍しくありません。つまり、「今、なんとか変わりたい」「もっと効果的な方法を知りたい」と願っている、積極的に頑張れる人ばかりがいらっしゃるわけではないのです。

効果が出やすい体の準備

このように、サポートする一人ひとりを、一歩でも半歩でも前に進めるためのアプローチを試行錯誤する中で、私はあることに気づきました。効果が出やすい人と出にくい人の大きな違いについてです。その違いはすごくシンプルで「効果が出やすい体の準備が整っているかどうか」だったのです。つまり「結果が出る 出ないの差」は、努力の質や量、才能といった部分よりも「効果の出やすい体の準備が、まずできているかどうか」でした。

ボディプリパレーションの開発

私は、その体の土台作りに着目し、研究、試行錯誤しながら開発した手法に、ボディプリパレーション BODY PREPARATION(体の準備)という名前をつけました。今までの方法で「うまくいかなかった」「通用しなかった」という経験がある人や、自分の体の可能性を諦めかけている人を救いたいと、真剣に願っています。そして「前に進もうとしている人」をほんの少しでもサポートできるように、このメソッドを伝えていきたいと思っています。

協会の設立と広がり

そして「このメソッドを学びたい」「広めたい」という多くの声に応える形で、協会を立ち上げました。「ふるふる」もこのメソッドのテクニックです。協会では一方的に指導したり伝えたりするだけではなく、頼ってくれる方、一人ひとりに寄り添い共に考え歩む、という信念のもと「体の声の翻訳家」という資格を認定しています。そして昨今、その資格を有する信頼できる仲間が、全国に次々と増え始めました。

私の願い

主役はあなたであり、他の誰でもないあなただけの体です。私は「豊かさ」とは選択肢が多いことだと思っています。そして「幸せ」とは心に余裕があることだと捉えています。また、幸せ(心の余裕)の上に豊かさ(選択肢の多さ)があると考えています。なので「幸せじゃない豊かさ」なんて、そもそも成立しないのです。そんな幸せと豊かさの両方を充実させるために、私は今後も伝え続けていきます。

最後に

あなたの体が今より少し楽になって、自分の体を今よりも大切に愛おしく感じられたら、誰かにちょっとだけ優しくなれるはず。そんな素敵な輪があちこちに広がれば、社会は今よりもちょっとだけ、でも確実にあったかくなっていくと信じています。1日の始まりに、朝日を浴びながら「さぁ、今日はどんな1日が待っているかな」。大切な人から相談されたら「それ〝ふるふる〟で解決するかも!」。1日の終わりに「今日は〝ふるふる〟やった?」。そんなあなたの声が聞こえる日常を、私は願っています。本当のあなたは、もっとすごいのです。

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